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契約の成立

契約は、法律行為(90条以下参照)の一種であり、当事者の意思表示の合致によって成立する。これを分析すると、一方当事者の申込みという意思表示に対して、他方当事者が承諾の意思表示をすることによって、契約が成立する(521条以下参照)。

例えば、Aという人が土地の所有権を有しているときに、Bが「Aの土地を買いたい」との売買の申込みの意思表示を行い、Aが承諾の意思表示を行うと、売買契約(555条)が成立する。このように、契約は原則として当事者の意思表示の合致のみで成立し(このような契約を「諾成契約」という)、たとえ土地・建物の売買であっても、契約書を作成しなくても契約は成立する(もっとも、契約書は売買契約が成立したことの重要な証拠となる)。

ただし、Aが未成年者であるとか、認知症等によって判断能力がないなど、意思能力や行為能力に問題があるときは、Aが財産を他人に食い物にされてしまわないように法律が保護する必要があり、そのために法律行為(契約等)の無効・取消しの制度や、法定代理の制度が設けられている(3条以下参照)。

また、意思表示の過程に詐欺・強迫(脅迫)・錯誤等があると、正常な判断ができないのであるから、このような意思表示についても無効・取消しの制度が設けられている(95条、96条等参照)。



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